
◆秋田銘醸株式会社
秋田県湯沢市にある酒類製造会社である。日本酒銘柄『美酒 爛漫』の醸造元として知られる。大正時代中期、東京をはじめとする大都市圏へ秋田県産清酒の販路を拡大するため、日本酒の量産体制を整える目的で、秋田県内の主要な清酒蔵元や地元財界の出資によって設立された。通常の地方酒蔵とは異なる戦略的事情によって、当初から清酒量産・拡販を念頭に設立された企業で、東北地方でも大規模な酒造会社の一つである。このいきさつから、設立後も多くの地酒蔵元を合併してきた。後に独立した清酒メーカーとなり、2001年(平成13年)にオエノングループ入りした秋田県醗酵工業は、1945年(昭和20年)に県内酒造会社合同のアルコール供給メーカーとして設立された当初、秋田銘醸内に開設された。これは上述の、地元既存酒蔵出資の合同企業という秋田銘醸の設立経緯による。
1922年(大正11年)4月28日 – 『秋田銘醸株式会社』設立。ブランド「爛漫」は設立時に公募で決定された。
1940年(昭和15年)8月30日 – 「渡辺醸造合資会社」と合併。
1942年(昭和17年)10月7日 – 「羽後酒造」に出資。
1956年(昭和31年)1月27日 – 「二ツ井酒造合資会社」に出資(経営参加)。
1957年(昭和32年)12月4日 – 「高橋勇吉酒造店」買収。第二工場にする。
1968年(昭和43年)7月20日 – 「二ツ井酒造合資会社」と合併。
*商品
美酒爛漫
まなぐ凧
ふなおろし
花爛漫小町
三姉妹美女シリーズ(美酒夜香・千歳一夜の夢・秘香乃泉)
本醸造
普通酒
◆満州国
1932年(大同元年)から1945年(康徳12年)の間、満州(現在の中国東北部)に存在した国家。中華人民共和国の歴史書や事典などでは、大日本帝国が東三省を武力占領した後に建国した傀儡政権、傀儡国家とされ、その傀儡性や反人民性を示すために「偽満洲国」あるいは「偽満」と称しており、中華民国(国民党・台湾政府)で出版されたものでも同じである。日本での見方は当然のように違い、おおむね満州国の政治実態に重点をおく「傀儡国家」論、満州国の政治言説の分析力点をおく「理想国家」論の二つに分類できるが、辞書や歴史辞典の類においてみれば、日本または関東軍の傀儡国家と規定するものも少なくない。また、満州国が傀儡国家か理想国家かという二者択一の問題を重要視しない第3の歴史認識ともいうべき新たな視点が日中両国の歴史学者の間で浮上してきた。「洲」が常用漢字でないため、日本の教育用図書を含め一般的に「満州国」の表記が使われるが、日本の法令や一部の文献では「満洲国」が用いられる。帝政移行後は「大満州帝国(大滿洲帝國)」あるいは「満州帝国(滿洲帝國)」などと呼ばれていた。日本(朝鮮、関東州)および中華民国、ソビエト社会主義共和国連邦、モンゴル人民共和国、蒙古聯合自治政府(後に蒙古自治邦政府と改称)と国境を接していた。