【古写真の調査後売却】検閲済み軍事郵便(航空郵便)の古写真(絵葉書、エンタイヤ)

【古写真の調査後売却】軍事郵便(航空郵便)の古写真(絵葉書、エンタイヤ)

◆軍事郵便
戦地もしくはそれに準ずる地に派遣されている軍隊、軍人、軍属などから発送された郵便物及びそれらの者に宛てて発送された郵便物である。日本における軍事郵便は、1894年に明治27年勅令第67号及び軍事郵便取扱細則が定められた。それによれば原則として軍人軍属の差し出す郵便物は無料で取り扱われる反面、軍人軍属に対する郵便物は正規料金が徴収された。陸海軍人に適用されたが、例外的に外地に駐屯する軍人に対して上限があるが無料であった。大東亜戦争中、帝国陸軍では野戦郵便局、帝国海軍では海軍軍用郵便所と呼ばれる簡易郵便局を占領地に展開した。通常、軍事上の作戦などにかかる文書は含まず、もっぱら兵士とその家族や近親者などとを結ぶ私信をよぶ。多くは無料扱いであるが、士官と兵士では1ヶ月に出せる便数の制限に差があった。また前述のように「軍事切手」とよばれる専用切手を発行した場合もあったほか、無額面の「軍用葉書」が支給されることもあったほか、切手様の印面のない専用封筒が支給されることもあった。各国の軍隊も同様であるが、軍事作戦に参加する部隊の将兵に便宜を図るため、野戦郵便局とよばれる移動郵便局が設置されることがあった。郵便局名は「(占領地の)地名+野戦局」と「数字+野戦局」と表記される場合がある。また1937年以降の日中戦争では多くの野戦局が設置されたが、中には郵便用の通信日付印(消印)ではないが、日付入りの風景印を使用した野戦局もあった。