
中村家は、藩主真田家の家臣として共に松代に移住。代々松代藩典医であった。父・中村秀俊は中村家14代目。
長男として生まれる。明治29年頃、松代尋常高等小学校(高等科)を中退し、名古屋に出て宮下欽に弟子入り。宮下写真館に勤務しながら、名古屋美和学校で3年間学んでいた。
妻は宮下欽の跡継ぎである宮下守雄の娘・ 宮下志づ。宮下守雄の叔父に、陸軍少将・牧野毅(弘化元年生。松代藩士・大島規保の次男、のち松代藩士牧野大右衛門の養子。佐久間象山、川本幸民に学んでいる)がいる。 牧野毅は武田斐三郎と親交があり、安政3年に横山松三郎は諸術調所で武田斐三郎から薬品の調合を学んでる。
明治41年、宮下写真館の閉店に伴い、東京の江木商店に入った。江木商店の技師長であった。
大正12年、江木写真館の法人化(株式会社)に伴い、常務取締役に就任。写真技術だけでなく、丸ビルに写真材料店を出店し、また白木屋、東横、浅草松屋などの百貨店に江木写真館の出張所を置くなど経営手腕を発揮したという。東京写真材料組合の副会長にも就任している。
昭和14年死去。昭和15年から息子が江木商店に勤めている。
生年/出身: 1883 長野(松代町216)
開業年:
開業地、主要拠点: 愛知(名古屋)、東京
弟子: