井上 俊三(いのうえ しゅんぞう)

井上 俊三写真師長崎ガラス原版

父は土佐藩の医者。 はじめ高知城下で医師をしていた。 慶応元年、溝渕広之丞(土佐藩士)らと長崎遊学を命じられ、化学を学ぶ。長崎で中浜万次郎らが上野彦馬の撮影所に出入りし、井上俊三に写真修業をさせる。 慶応 2 年、藩費により上野彦馬撮影局の機材を三百両で買い上げる。 慶応 3 年、坂本龍馬・後藤象二郎らと夕顔丸で長崎から大阪に向かう。このとき、坂本龍馬の立像を上野彦馬スタジオで撮影しており、坂本龍馬は井上俊三、後藤象二郎は上野彦馬による撮影とされている。 慶応 3 年、大阪で写真館を開業。 明治に入り帰郷し、土佐初の写真館と西洋雑貨店を開く。 明治 4 年頃、筧政叉が写真術を学んでいる。 明治 40 年、死去。

生年/出身: 1835(5 年とも) 高知(高知城下)

開業年: 1867

開業地、主要拠点: 大阪、高知

師匠: 上野 彦馬

弟子: 筧 政叉