
弘前藩士。本名は田井市之丞。弘前藩に命じられ、東京(横浜でも学んだという)で 2 年間修行。当時、下岡蓮杖に学ぶつもりであったが断られ、内田九一の門人となった。明治 4 年、オランダからレンズを購入し、田井写真館を弘前に開業した。 明治 4 年、矢川れん、矢川ミキが学んでいる。明治23年、死去。のち二代目が継いでいるが、明治 34 年に水戸市に移転したという。
明治2年の弘前絵図に開業地(生誕地)の家主が「田井猛重」と記載されている。本人か父と思われるが確定できていない。開業地の隣は青森県最初の東京大学卒業生で法学博士「松野貞一郎」の邸宅であった。幕末の弘前藩士に田井友衛(田井晨宴)という名が残っているが、これも関係性は不詳。
生年/出身: 1845 青森(弘前)
開業年: 1871
開業地、主要拠点: 青森(弘前市下白銀)
師匠: 内田 九一